2021.11.8
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運命の出会い、土地確認

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数々の失敗が土地購入を決意させる。

なかなか土地が決まらない中お施主さんは、毎日のネット検索と平行に、売りに出ていない土地も調べ上げたり、ありとあらゆる方法で理想の土地を探していました。凄まじい熱量に押され、僕もできる限りの事はレスポンス早くやろうと思っていました。

  1. 駅に近い。
  2. 緑が見える。

しかし札幌で、この矛盾した条件はなかなか見つからず、見つかったとしても予算からはオーバーしている。なんとか買付までいっても、寸前で他にとられてしまう。そうこうしている内に「はじめまして」から、もう半年が過ぎていました。

意を決して、売りに出ていない土地の売り主に直接交渉までしました。三顧の礼と何度か足を運んだものの、やはり難しい。土地探しは混迷を極めましたが、帰り道で「前から出ている土地で、少し気になっているのがあるんです」とお施主さんがポツリと言いました。スマホで確認すると、

  • 駅からは少し離れるけど、予算内。
  • 北側道路で、18Mの旗竿敷地。奥の整形部分はそれほど大きくない。
  • 南側隣地は公園で、1.5Mほど下がっていて視界には障害がなくて空が広がっている。

僕はピンと来まして「明日の朝一番に確認します」とその日は別れました。旗竿だから人気はないけど、そのデメリットさえ理解できれば最高の土地だと思いました。事実、僕の他に何人かは問い合わせや敷地も確認している様でした。

決まる時は本当に早い!

建築士としての見解を急いでまとめてLINEで報告しました。これ以上の土地はないと、直感で思ったからです。結果、その日に申込書をFAXして銀行の事前審査を済まし、19日後には土地契約を終えました。これまでの半年がウソの様なスピーディーさですが、経験上はいつもこうだなって思います。やはり売り主も、相手の本気度というのは伝わり、その本気度が少々の障害は取り払ってくれます。

常々思うのは、半年前にこの土地が出ていてもおそらく手を出さなかったんだと思いますし、タイミングって大事だなということと、一定の土地を探す時間は必要だなって思います。

この半年で、土地契約までのスケジュール感や土地の金額感だったり、自分の理想の間取りが入りそうなのか?とか、少しの躊躇で1番手を逃したりだったりという経験が、お施主さんの背中を押したのだと思っています。

ですので僕も、結論ありきの助言はしないように気をつけています。あくまで頼ってくれたお施主さんの意向と土地そのもの見解にだけ集中して、ポイントは押さえつつ一緒に一喜一憂します。

さあ、いよいよ家の計画だ!となりますが、ウッドショックの影が色濃くなった時と重なるのです。

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