2022.06.7
  • コラム

「家庭部門のエネルギー消費の動向」エネルギー白書2022

  • エネルギー
  • 脱炭素

資源エネルギー庁より、「エネルギー白書2022」が公開されました。

日本は、化石燃料に乏しく、また、国際的なパイプライン や国際連系線もありません。原油の中東依存度は、主要国の 中で突出して高い状況です。長期のエネルギー需要は、人 口減少により増大し続けるとは見込まれない中においても、 電力の品質への要求水準は維持していかなければなりませ ん。

https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2022/pdf/3_0.pdf

家庭部門(住宅)も、ウッドショック、ロシア侵略、円安など3重苦、4重苦と目が回ってますがエネルギー消費の動向に目を向けて、作り手、住まい手も共に家と暮らしの工夫を凝らさなければいけません。

こうしても見ると家庭部門は他と比べて少ない事が分かりますね。「じゃあ、家には省エネは必要ないじゃん!」なんて思わず、出来ることから始めるべきですよね!こうしたデータを見ても、僕も家ではお茶やコーヒーを沸かすのに、事務所ではペットボトルのお茶や缶コーヒーを飲んでるな、、家に比べておざなりになっている所があるな、、なんて思い当たる節もあったりします。

家庭部門の用途別を見ると、昔に比べると倍くらいのエネルギーを使っていて、各用途は減っていますが、動力・照明が倍になっています。動力とは家電のことですね。家の設備の性能は年々下がっていますが、家電の量がそれを打ち消す結果になっています。

やはり身の丈に合った暮らしとは、家電を含めた家にあるモノの量を減らす事なんじゃないか!?って最近思うようになりました。洗剤のCMでこれ1本で大丈夫!というのがありますが、家電も当てはまるんじゃないかな?って思います。収納面積も減りますし!

そんな家電ですが、エアコンが他を寄せ付けない勢いで保有率を高めてますね。昔に比べて半分の燃費や、北海道で言うと断熱性能を高めると暖房としてもメインで使えるようになったのも要因になっていると思います。

余談ですが面白いのは、スマホの普及と共にテレビを持たない人が増えた事ですね。茶の間でみんなで楽しむテレビから、個人で好きなチャンネルを好きな時間に見るスタイルに変わったのでしょうね。

それにしても、いくら燃費が下がったとはいえ使ったらエネルギーは消費しますし、光熱費も上がります。断熱材を入れてUA値を上げるのと家電を買わないのでは、どちらが健康に良く、省エネなのかよく分かりません。

家電が増えた事により、エネルギー源としても電気がダントツで勢いづいています。結局はどんどん電気を消費つづけているんですね。

お上は、夏の電力需給ひっ迫に備え できる限りの省エネ対策 呼びかけていますし、それはデータからも伺えます。東京都が住宅に太陽光発電設備 新築は一定の条件のもとで義務化を進めるのも分かる気がします。ただあくまで、

  1. 家の高断熱化
  2. 住宅設備の高効率化
  3. 家電の高効率化、断捨離
  4. 創エネ(太陽光発電など)

の順番は変わりません。問題は、最後にやるべき創エネばかり目に映る事だと思います。ホント断熱や気密って地味だな笑って思いますし、赤木主将が言うように地味なものほど大事だったりします。断熱材は一度入れれば、効率も落ちないし光熱費もかかりません。

断熱性能や設備の効率化を一定水準に底上げする前に、家電を捨てるのか?、発電するのか?を突然迫られている様でびっくりしちゃいますが、せめて選択できるくらいのカード(知識)は手元に並べて置きたいですね!

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