2022.05.20
  • 性能
  • 温熱環境

BEIは0.6が平均

  • 一次エネルギー消費量
  • BEI

「低炭素建築物」や「BELS」では、UA値の他に住宅が消費するエネルギーの算出を求められます。現状は任意の提出ですが、2025年からは住宅でも義務化され、全てのお施主さんが自分の家から出るエネルギーが分かる事になります。

お上が定めた基準に対する割合を「BEI」と言いますが、基準の90%=0.9以下を低炭素建築物では求められ、0.7以下ですとBELSで最高ランクの星5つがラベリングされます。勝栄は星5つ(0.7以下)を標準仕様としてお約束して「請負契約」を結びます。

上の表をよくよく見てみますと、

  1. 暖房
  2. 給湯
  3. その他(家電)

のエネルギー消費の桁が違いますね。特に暖房は給湯の倍くらいあるので、省エネ(光熱費)の視点からも「断熱」がいかに大事なのかが分かります。断熱材は「発熱」する材料ではなくて、熱の移動を遅らせる材料です。断熱材が薄いと冬場、温められた空気が外に逃げて暖房を止められません。重要なのは、エネルギーの種類(灯油やガス)ではなくて「断熱材(UA値)」なのが分かりますね!

更には、冷房は換気に次ぐ小ささで、いかにエアコンの効率が良いのかが分かります。テレビなどで省エネと言えば、照明やエアコンをこまめに消しましょうなんて聞きますが、下手をすると動力を消費しないので、エアコンもLED照明も付けっぱなしの方がいいんじゃないかと思えてきます。

課題は家電

更に表を見てみますと、BEIを出す時には家電は除くとなっています。家庭によって、家電はそれぞれなのでしょうがないのでしょうが、動力(洗濯機などの家電)はエアコン(冷房)やコンロ(厨房)を大幅に上回っています。

省エネや「2050年カーボンニュートラル」の視点でいきますと、断熱材は暖房エネルギーを抑える程度ですので、住宅省エネ義務化の次のステップとしては、家電などを含めた生活のトータルでのエネルギーの見える化・省エネ性能のラベリングがカギになるのかな?って思います!

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