2022.05.24
  • News

省エネ性能義務化と太陽光パネル義務化

  • 建築物省エネ法改正案
  • 太陽光発電

注目していた「建築物省エネ法改正案」が国交相委員会を通過しました。先週の委員会も中継を見ましたが、可決されずに今日まで持ち越しになったりと現場の熱が伝わる内容でした。また、「まずは断熱」というワードが当たり前の様に話されていて、前回見送りになった2020年とは違うんだ!という意気込みも伝わってきました。義務化とは日本の家の性能の底上げに直結しますから、もちろん今回義務化される断熱等級では省エネにも健康にも寄与しないですが、スタートを切ることが大切ですよね!変わるのは住まい手ではなくて、作り手なんだと思います。

ようやく(温熱環境的に)スタートを切れた住宅業界ですが、同じ日のニュースを見ますと東京では太陽光発電パネルを義務化する様です。え!?いきなり?と思いましたが、やっぱり東京は進んでいるんですね。業界的には、

  1. 高断熱、高気密化 ← 今ココを義務化標準化
  2. 暖房・給湯・換気・照明設備の省エネ化
  3. 家電のエネルギー使用の見える化
  4. 創エネ(太陽光パネルなど)

が順番化と思います。勝栄は2番目までのハードは自信を持って言えますし、3の家電などのソフトについてもお施主さんにしっかりとアドバイスなりうるさい口を出していきたいと思っています笑

太陽パネルは蓄電とセット?

断熱してエネルギーを逃さない様にして、気密して計画換気と防露による木造を長持ちさせて、高効率な設備でエネルギーを使わない様にして、身の丈にあった暮らしで家電や収納を減らし、さあ!いよいよ太陽で創エネだ!となっても、家にいるのは夜だったりでタイムラグが起きちゃって電気を捨てる事になっちゃいます。(電気を送る(捨てる)売電は、置いとくとしまして)

それでは、家と電気自動車をつなげたり、蓄電技術が確立したら屋根にパネルを載せよう!となりますが、時代が待ってくれません。2050年は1世代分です。

それでは、蓄電池もないのにどうしたら良いの?なんて考えちゃいますが、

  • 電気で溜めないで、熱(お湯)にして溜める。
  • アウトドアの様に、布団を干す様に、パネルが持ち運べる
  • 直流とか交流とか関係ねえ!

なんて頭に浮かぶのですが、どうなんでしょうね。お施主さんにしっかりと説明出来る様に、溜めなければいけない知識がたくさんあります笑

「とりあえず、天井懐に配線を投げときましょう」「分電盤をパネル用に別途設けて、蓄電池予定場所までつなげときましょう」「EV用コンセントを付けときましょう」では、ただお茶を濁しているだけなのかもと思えてきます。

まずは電気も地産地消の意識は捨てない方が良さそうです。


余談ですが太陽光パネルへのアレルギーとして、廃棄の問題やヒートアイランド助長や、環境破壊の本末転倒など色々あるのだと思いますが、カッコ悪いというのも大きいウエイトを占めている気がします。そんなイメージを払拭する施工例を天下のGoogleさんが提示してくれています。日本の瓦の様でもあり、もしかして更新まで考えられてるのかなと思い興味深いです。

ブレクスルーはやっぱりデザイン性なのかな?と思ったりもします。

関連記事も読む
タグからブログを探す