2022.09.7
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「札幌版次世代住宅基準」の見直し

  • 札幌版次世代住宅

国において住宅の省エネルギーに係る様々な制度改正等が進められていることから、国の省エネルギー基準との整合を図ることと併せ、本市がこれまで先進的に取り組んできた住宅の省エネルギーの取組をさらに発展させるため、「札幌版次世代住宅基準」の見直しを行います。

「札幌版次世代住宅基準」の見直しに関する技術検討会議

補助金も出していた「札幌版次世代住宅」の基準が、国の省エネ性能義務化を受けて令和5年度から見直しが行われようです。10年前から既に、UA値0.18のトップランナーや、暖房と換気の設備基準も設けて野心的な基準でした。国の最上位の等級7がハイレベルと同じですので、国も札幌市から10年遅れで基準が追いついて来ました。

見直しの中で、暖房と換気の一時消費エネルギーが廃止されたのは意外ですが妥当でもなるのかな?と感じています。

スタンダードの60%からハイレベルの45%以下にするには、換気設備を第3種から第1種(熱交換器)に変更する必要があり、その工事増額分は補助金上乗せの30万で納まりませんし、UA値は断熱材や窓の性能で光熱費はかかりませんが、設備を変えるとC2排出量と光熱費など比較が難しくなるからです。

省エネ基準達成は当たり前の時代に、北海道の家の優位性と独自性とは?

少し前は、内地の工務店の方が見学に来ると断熱材の厚さだったり気密処理をみて「さすが北海道だね」と言われて鼻を伸ばしてましたが「省エネ基準の義務化」や専門誌の賞レースなどで全国の省エネ性能は飛躍的に伸びた様です。気密性能の基準は国にはありませんので、C値のみと言っても良いかもしれません。光熱費や温熱環境の体感も、等級6以上は差は小さくなっていきます。

UA値の数字上での差別化は終わりを迎え、少子化・空き家が増えている状況で、昔ながらの「家づくり」が見直されていくのかな?と感じています。

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